1996年8月のダル星住人

8月某日

 メディア・バンクの「メンバーズパック」を買った。立派な箱なのに中身はパンフレットと紙切れだけ。拍子抜け。
 しかし、紙切れに書いてあるIDとパスワードでインターネットに接続できるのだ。電話代が市内料金ですむのがありがたい。パンフレットは「ユーザーズガイド」。案内があれこれ書いてある。ホームページは4Mまで無料で開設できるとか。
 ううむ、ホームページか……。興味がないわけではないが、何をやる? 遊びでもいいのだろうけれど、そんな時間はないぞ。

8月某日
 ユーザーズガイドには「ホームページのHTML情報の転送、更新手続きはftpで行なう」と書いてある。ftpってのはファイル転送プロトコルのことだろうな。それくらいのことはわかる。けれど、どうやってやるのか、全然知らないよ〜。ま、ホームページは当面関係ないか。わかんないことがあっちゃあ、やりたくてもしょうがない。


8月某日
 やっぱり気になるftp。パソコン雑誌のバックナンバーをひっくり返してみたら、ウィンドウズ95にもftpソフトが収められているという。DOS窓から覗いてみたら、確かにあるようだ。しかし、どう使うのか見当もつかない。


8月某日
図書館でインターネットの本を借りてきた。ユニックスのftpの説明が載っている。ウィンドウズ95のソフトと同じらしい。何とかなるかもしれない。
 といっても、ホームページ作る気になったわけではないんだな。わからないのが気になるのと、せっかくのサービスに無関係なのがシャクなだけ。


8月某日
朝日ソノラマから彩院忍さんの『電脳天使』が送られてきた。先月出た巌宏士さんの『雷撃の守護天使』と同時にソノラマ文庫大賞に入選した作品だ。ぼくは賞の選考委員の末席をつとめ、両方の本に後書きを書かせていただいた。どちらもイキのいいSFで、売れるといいな。新しい書き手がどんどん増えて欲しい。


8月某日
 本屋で『Windows95ではじめるやさしいインターネット入門』(インプレス)という本を見つける。付録のCDにWinFTPというパブリック・ドメイン・ソフトが入っている。これなら簡単にファイルの転送ができそうだ。おいおいHTMLの勉強でもしてからホームページのことは考えよう。この本さえあればいつでも始められる。