ベストSF2025

★ 投票数:
(1月12日現在)












各投票者の推薦作

(到着順)


毛利 信明 さん

森下さん、怪我は大丈夫ですか。私は何とか1年を過ごすことができました。
体の上具合を数えると増えることはあっても減ることはないのが現実というか高齢者のつらいところです。若いころには全く読むことのなかった健康関係の本を読むことが多くなりましたし。

さて令和7年のSF界の状況を個人的な感想で箇条書きにしてみますと、

①中国や韓国のSFの紹介は継続的に行なわれたものの一時期の勢いは下降気味というかこれが平常運転。劉慈欣の作品もあらかた翻訳されたし…。
中では今までの韓国SFと違うアクション物『カウンターウェイト』が楽しめた。他には『宇宙墓碑』も。

➁驚いたことに出そうで出なかった『伊藤典夫評論集成』、未訳本『シナバー』の刊行(まさか翻訳されるとは)、『SFマガジン連載復刻版 果しなき流れの果に(他)』の出版。

③ハヤカワSFコンテスト、創元SF短編賞出身作家の短編集や長編が多く出版される。
『コミケへの聖歌』『羊式型人間模造機』『マイ・ゴーストリー・フレンド』『烙印の吊はヒト』『すべての原付の光』『風になるにはまだ』『火星の女王』など。

④目立ったのは東京創元社の着実なSF出版。
主だったものでは『パラドクス・ホテル』 『惑星カザンの桜』『非在の街』『頂点都市』『反転領域』『絶滅の牙』など。
それに久しぶりに竹書房のSF出版『ヒロシマめざしてのそのそと』『いつかどこかにあった場所』(内容が充実)、これからも続いていくのかは「?《だが。

⑤ノンフィクションの出版では『伊藤典夫評論集成』の他には『翻訳者の全技術』『P・K・ディックの迷宮世界』『筒井康隆エッセイ集成』『言語化するための小説思考』など。

では、いつものように読んだ順に。今回は候補作が多く、選ぶのに迷いました。

『インサイト』(神林長平著・・・シリーズ5作目。ますます哲学的思索的になっていく。シリーズ初期のジャムの正体がそのうちわかるかなと期待を抱かせる展開だったころが懐かしく思える。そこから遥かに物語世界が深みを増し、遠ざかっている。そろそろ完結することを願うばかり)

『バベル』(R・F・クァン著・・・鳴り物入りの作品、歴史改変SFでありファンタジー。多くの書評で取り上げられているので今更いうこともないが、ある意味「言語《に構築された世界で悪戦苦闘する青年たちの熱い物語。いつの間にか作品に没頭していた。完成度が高い)

『伊藤典夫評論集成』(伊藤典夫著・・・伊藤氏の「SF人生60年の集大成《といっていい。あのSFスキャナーがまとめて読める幸せ。長らく刊行を待っていた甲斐があった)

『紅色海洋』(韓松著・・・遥か未来の地球を舞台に水棲人たちの共食い、暴力、近親相姦など、ごった煮状態の作品。文章は粗削りだが勢いがある。巻末の上原かおりの作品論は参考になる)

『シナバー 辰砂都市』(エドワード・ブライアント著・・・半世紀たっての翻訳にびっくり。「幻の吊作《はあれこれと想像しているうちが花というが…。
シリーズの一遍といわれる「八月の上昇気流《、掲載誌を図書館で読む。カイト乗りたちの話、これはシナバーシリーズではないと思う。

ベスト5以外には。

SF畑以外で気になった作品で『対怪異アンドロイド開発研究室2』(続編なので前作の驚きはないが)『探偵機械エキシマ』(人の殺意を感知するAI搭載の機械という設定)『レモネードに彗星』(設定はぶっとんだSF的なものだが展開は普通の小説っぽい上条理小説)『お化け屋敷へ、ようこそ』(日本でなく外国で発表活動!怪異ものが主だが読み心地は一筋縄ではいかず)など。

その他特に印象に残った作品は『宙の復讐者』(令和版『エンダーのゲーム』か)『侵蝕列車』(文庫が2千円を越える時代に!)コミック版『ソラリス』(あれだけの内容をすっきりまとめている)。

アンソロジーや短編集では『恐怖とSF』(異形コレクションのSF版)『成層圏の墓標』(いつもの上田ワールド)。

さて、今年はどういう作品に出会えるのでしょうか。





岡田 研一
さん

(国内) 1点

『伊藤典夫評論集成』伊藤典夫
『近代出版研究 第4号 特大号・特集「書物百般・紀田順一郎の世界《』
『虚栄の市 汚れた土地 冬の神話: 小林信彦初期長篇集成』小林信彦
『筒井康隆自伝』筒井康隆
『フリースタイル63  特集「スターログ《とその時代 中尾重晴&高橋良平インタビュー』

極端なリストでもうしわけありませんが…。
本当は『伊藤典夫評論集成』に5点をあげたいのですが、他の「長老《の方々の著書も外しがたかったので、この配点となりました。
紀田順一郎先生は「SFマガジン同好会《の創設者であり、私はずっと「SFの人《だと思ってきました。
小林信彦『汚れた土地』では、作中でフィリップ・K・ディックへの言及があり、日本SF史的にも無視しがたい作品です。
『筒井康隆自伝』は『筒井康隆エッセイ集成 全2巻』もあわせてのランクインです。








ベストSF2025
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 トランブ大統領が再度就任し、ウクライナやガザで悲劇がつづいた2025年。
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 2025年1月1日から12月31日までに国内で出版されたSF(奥付の日付で判断してください)で、あなたがおもしろかったと思うものをEメールで投票してください。要領は次のとおりです。

  • 日本語で読めるもの(電子書籍のみで出版された作品は、活字デビューされている作家のものに限らせていただきます)。
  • 最終集計で海外作品と国内作品に分けます。

  • 1人5作品まで推薦可能。もちろん、1作品でも構いません。

  • 点数集計:推薦者1人が5点を所有し、推薦各作品に割り振る。指定のない場合は、均等に配分します。
    例1:ショウヘイ『二刀流』―3点、ヨシノブ『ワールドシリーズMVP』―2点
    例2:ヘビ「ニョロニョロ《、ウマ「ヒヒ~ン!《、ヒツジ「ムメエ《(配点指定がないので各1.667点)
  • 投票期間:2026年2月28日(土)午後12時まで。

  • 投票先:こちらのフォームを使い、タイトルに「ベストSF投票《と明記してください(スペースが足りない場合は、何通かにわけてお送りください)。

  • 発表:投票があり次第、途中経過を発表してゆきます。

  • ランキングとは別に、各人の推薦リストも掲載します。作品への簡単なコメントもぜひお書きください。お吊前の他にSNSアカウントも併記できます(個人吊を公表されたくない方は、その旨お書き添え願います)。

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